Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
木下 正弘; 高松 武一郎*
Comput.Chem.Eng., 10(4), p.353 - 363, 1986/00
被引用回数:6 パーセンタイル:57.53(Computer Science, Interdisciplinary Applications)多成分フラッシュ蒸留問題を解くための1つの強力なアルゴリズムを提案する。繰り返し変数は液モル分率であり、対角要素は1に近くて非対角要素の絶対値は1に比べて十分に小さいという特徴をヤコビ行列が有するよう、残余関数の選定に工夫がなされている。繰り返し変数の初期値にかなり粗野なものを用いても、初めに計算したヤコビ行列のすべての繰り返しステップで使うことにより、容易に収束解が得られる。溶液の非理想性が比較的小さい場合には、単位行列をヤコビ行列の代わりに用いても、より短い計算時間で収束解が得られる。本アルゴリズムは、成分間の相対揮発度の大小、非理想性の大小にかかわらず、あらゆるケースの問題を解くことができる。
木下 正弘; 奥野 健二
JAERI-M 85-157, 19 Pages, 1985/10
D-DT-T系の相対揮発度は1に近い(D-DT,DT-Tのそれは1.1から1.3の範囲にある)ため、相対揮発度の小さな誤差も、深冷蒸留塔で規定された出力条件を満たすのに必要な段数の計算値の大きな誤差に結びつく。このように、非理想性(あるいは、ラウールの法則からのずれの大小)は、塔の解析研究にきわめて重要である。SherwoodとSouersは、水素同位体溶液のラウールの法則からのずれの推定法を提出しているが、トリチウムを含む溶液に対しては、推定値は実測値よりもかなり小さい。彼らは、トリチウムのX線によって温度センサーが影響を受け、その理由のみから、ずれが実際よりも過大に観測されてしまうのだと結論している。著者らは、この結論に疑問を投げかけ、トリチウムの放射化学的効果によっても、ずれがより大きくなるのではないかという新しい考え方を提示すると共に、若干の考察を行った。